ダイムラー、19年の純利益67%減 ディーゼル関連費用響く

2020/2/11 18:34
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【シュツットガルト=深尾幸生】独ダイムラーが11日発表した2019年12月期の決算は、純利益が前の期比67%減の23億7700万ユーロ(約2850億円)だった。ディーゼル車の排ガス不正疑惑に関連する法的費用などの一時費用を約54億ユーロ計上したほか、電動化などへの投資もかさんだ。20年の世界販売台数が乗用車とバン、トラックで19年より減少するとの見通しを示した。

ダイムラーのEBITは2年連続の大幅減益=ロイター

記者会見したオラ・ケレニウス社長は、新型肺炎で中国市場などで販売が落ち込む懸念を巡り「乗用車販売のマイナス予想にも部分的に反映している」と言及。「中国の工場は慎重に生産再開した。全体像を評価するのは尚早だ」としたうえで「サプライチェーン(供給網)に影響を与える可能性がある」と語った。

19年の販売台数は0.2%減の334万4951台。このうち高級車「メルセデス・ベンツ」などの乗用車は238万台と0.1%増で、トラックは6%減の48万台だった。売上高は3%増の1727億4500万ユーロ。EBIT(利払い・税引き前利益)は61%減の43億2900万ユーロだった。

一時費用はディーゼル車が基準を上回る有害物質を出していたことに対する罰金のほか、タカタ製エアバッグにかかわるリコール費用などだ。ダイムラーは排ガス不正を認めていないが、大規模な回収・修理を実施している。一時費用を除いた調整後のEBITは102億9200万ユーロ。18年のEBITと比較すると7%減で、本業の稼ぐ力も落ちている。

20年の調整後の売上高EBIT率は乗用車部門が4~5%と19年から最大2.2ポイント低下するとみており、材料費や間接部門の人員削減を急ぐ。

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