米兵負傷者109人に増加、イランによる空爆で
【ワシントン=中村亮】米国防総省は10日、1月上旬のイランによるイラク駐留米軍に対する空爆で米兵109人が脳損傷などの診断を受けたと発表した。1月30日時点では負傷者を64人と説明していた。トランプ大統領は1月上旬に空爆による米兵の死傷者はゼロだと説明しイランに対する報復攻撃を見送ったが、時間がたつとともに負傷者が増えている。

国防総省によると、109人のうち76人はイラクでの任務に復帰した。精密検査のために27人がドイツに移送され、そのうち21人が米国に帰国した。5人はドイツでさらに検査を受けており、1人はイラクでの任務を再開した。
トランプ氏はこれまで脳損傷について「頭痛だ」と説明してきた。負傷者の増加がイランとの緊張に拍車をかけることがないよう過剰反応を控えているとみられる。