フィリピン・アヤラ、REIT上場申請 国内初

アジアBiz
2020/2/10 17:44
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【マニラ=遠藤淳】フィリピンの大手財閥アヤラはこのほど、フィリピン証券取引委員会に不動産投資信託(REIT)の上場を申請した。約150億ペソ(約320億円)を調達し、新規の不動産開発に投じる。これまでREITの上場はなかったが、1月に要件が緩和されて最初の申請となった。REIT第1号となる見通しで、追随する動きが広がりそうだ。

REIT市場がフィリピンの不動産開発を後押ししそうだ(マニラ首都圏マカティ市)

目論見書によると、不動産子会社アヤラ・ランド傘下の不動産投資法人「AREIT」を上場させ、新規発行分を含めて4億7864万口を1口30.05ペソで売り出す。上場日は未定。AREITはマニラ首都圏マカティ市の商業ビルなど3物件を保有しており、上場後にグループから中部セブ市に持つオフィスビルを追加取得する予定だ。

フィリピンでは2009年に優遇税制などを盛り込んだREIT法が制定された。だが、3年以内に浮動株比率に相当する指標を67%に高めるなどの施行細則の条件が厳しく、上場させる企業は出ていなかった。1月に関係省庁が細則の条件緩和で合意。これを受けて、アヤラがREITの上場申請に踏み切った。

経済成長を背景にフィリピンではオフィスビルなどの賃貸需要が高まっている。アヤラはREIT上場で調達する資金を新規の不動産開発に投じる方針だ。新興財閥のダブル・ドラゴン・プロパティーズなどもREIT上場に関心を示しており、REIT市場が投資競争を一段と後押ししそうだ。

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