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経常黒字2年ぶり増加 19年、サービス収支が初の黒字

財務省が10日発表した2019年の国際収支統計(速報)によると、海外とのモノやサービスなどの取引状況を表す経常収支の黒字は前年比4.4%増の20兆597億円となった。黒字が増加したのは2年ぶり。旅行や輸送などのサービス収支が統計を遡れる1996年以降で初めて黒字になった。貿易収支と第1次所得収支はそれぞれ黒字幅が減少した。

サービス収支は旅行や知的財産、運輸、保険などサービス貿易の状況を示す。19年は1758億円の黒字(前年は8062億円の赤字)となった。訪日外国人客の増加や海外に払うコンサルティング費用などが減ったことが寄与した。このうち旅行収支の黒字は前年比9%増の2兆6350億円と過去最大になった。

貿易収支の黒字は5536億円と前年比53.8%減った。米中貿易戦争や世界経済減速の影響により、輸出が76兆1157億円と6.3%減ったのが響いた。自動車部品や鉄鋼の輸出減が目立った。

利子や配当など投資収益の海外とのやりとりを示す第1次所得収支の黒字は0.6%減の20兆7202億円だった。直接投資収益は拡大したものの、証券投資収益や他の投資収益も減った。

19年の経常黒字の拡大はサービス収支の黒字が世界経済減速などによる貿易黒字の減少を補った形だ。ただ新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大など今後の訪日客の動向は不透明だ。

19年12月の経常黒字は前年同月比12.8%増の5240億円となった。サービス収支が245億円の黒字(前年同月は1081億円の赤字)となり、全体を押し上げた。貿易黒字は前年同月比44.6%減の1207億円、第1次所得収支の黒字は同2.1%減の4001億円だった。

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