シリア反体制派要衝に突入、イドリブ県で政権軍
【カイロ=共同】シリアのアサド政権軍は6日、反体制派の要衝、北西部イドリブ県サラケブに突入し、制圧に向けた攻勢を強めた。国営シリア・アラブ通信が伝えた。サラケブは首都ダマスカスと北部の大都市アレッポを結ぶ主要道路「M5」が通過する交通の要衝。政権が制圧すれば、軍民物資の輸送が容易になるほか、反体制派最後の拠点であるイドリブ県での攻勢が容易になる。
反体制派を支援するトルコのチャブシオール外相は7日、アサド政権の後ろ盾であるロシアの代表団が8日にトルコを訪問し、協議を行うと明らかにした。
同通信によると、政権軍は四方からサラケブに入り、地雷などの除去を始めた。
トルコのエルドアン大統領は5日、政権軍が今月中にイドリブ県からの撤退に応じなければ実力行使に出ると述べている。