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クレディ・スイス、CEO辞任 元幹部の内偵問題で

【ジュネーブ=細川倫太郎】スイスの金融大手クレディ・スイスは7日、ティージャン・ティアム最高経営責任者(CEO)が辞任すると発表した。ライバルに移籍した元幹部への内偵という不適切行為で、経営幹部への不信感が高まっていた。後任のCEOにはスイス部門トップのトマス・ゴットシュタイン氏が14日付で就任する。

ティアム氏は「行内を混乱させたことは間違いなく、不安と苦痛を引き起こした」との声明を発表した。ただ、内偵については「何も知らなかった」と従来の主張を繰り返した。

内偵問題は2019年9月に発覚した。ウェルスマネジメント部門の責任者だったイクバル・カーン氏が昨夏に退職し、ライバルのUBSへ移籍を決めた。クレディ・スイスはカーン氏がほかの社員を引き抜くのではないかと疑い、探偵を雇って行動を監視した。指示した最高執行責任者(COO)は10月に引責辞任した。

その後、元人事部門の責任者も内偵されていたことが判明した。事態を重く見たスイス金融市場監督機構(FINMA)が独自に調査に乗り出していた。株主や社員からも経営陣への反発が高まり、ティアム氏への辞任圧力が強まっていた。

クレディ・スイスの取締役会は、ウルス・ローナー会長については任期満了となる21年4月までの続投支持を表明した。ティアム氏だけに責任を負わせたとして批判が高まる可能性がある。

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