中国、貿易統計の発表を異例の見送り、新型肺炎の影響下

2020/2/7 20:32
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【北京=高橋哲史】中国税関総署は7日、同日に予定していた1月の貿易統計の発表を延期し、3月上旬に1~2月の数字を合わせて公表すると明らかにした。市場が注目する統計数字の発表を当日になって見送るのは極めて異例。湖北省武漢で発生した新型肺炎の感染拡大が収まらず、集計作業が間に合わなかった可能性がある。

貿易統計の発表見送りは異例(青島港)=ロイター

中国では毎年、春節(旧正月)に伴う大型連休の時期が異なるため、統計数字はブレが生じないように1月と2月を合わせて公表する習慣がある。貿易統計は数少ない例外の一つだったが、税関総署は7日に突然「今年から国家統計局が所管するほかの経済統計と発表方式を同じにする」と表明し、同日の公表を見送った。

1月の貿易統計は新型肺炎の問題が深刻になってから初めて明らかになる注目の統計だっただけに、税関総署の説明を額面どおりに受け止める関係者は少ない。

ある物流会社の幹部は「税関は世界から大量に届くマスクや防護服などの通関作業で手いっぱいになっている」と話す。新型肺炎のまん延が統計の集計作業まで妨げているとすれば、今後の経済政策の立案にも影響が及びかねない。

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