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日本製鉄 最終赤字4400億円 呉閉鎖、和歌山1基休止

20年3月期

和歌山製鉄所では高炉1基を休止する=共同

日本製鉄は7日、2020年3月期の連結最終損益(国際会計基準)が4400億円の赤字(前期は2511億円の黒字)になる見通しだと発表した。400億円の黒字としていた従来予想を4800億円引き下げ、過去最大の赤字となる。米中貿易摩擦で鋼材需要が減少し、新興国のライバル企業の追い上げも厳しい。減損など損失を4900億円計上し、製鉄所の一部閉鎖などに踏み切るが、競争力を回復できるかどうかは不透明だ。

23年9月末までに呉製鉄所を閉鎖し、和歌山製鉄所の高炉1基を休止する。鹿島など赤字が続く3つの製鉄所でも資産価値を引き下げる。海外一部事業の撤退費用も織り込む。

未定だった期末配当はゼロとし、年間配当は1株10円(前期は80円)になる。経営責任を明確にするため役員報酬を年率10~20%返上する。

需要減と鋼材市況の低迷に加え、原料価格や物流費などのコストアップも重荷となる。宮本勝弘副社長は巨額赤字について「最適生産体制の構築や鋼材価格の引き上げなどで一刻も早く収益基盤を立て直したい」と語った。

設備の休止で現状は国内で年間5400万トンの粗鋼生産能力を1割に相当する約500万トン分減らす。固定費の削減やコスト競争力の高い設備への生産集約なども含めて約1000億円の収益改善効果を見込む。右田彰雄副社長は「必要があれば次の施策を実行する」と一段の合理化の可能性を示した。

決算会見する日本製鉄の右田副社長(右)と宮本副社長(7日、東京都中央区)

中国を中心に広がる新型肺炎については影響の度合いが見極めにくいとして業績予想に織り込んでいない。顧客の需要や自社の資材調達などへの影響を想定する。

同日発表した19年4~12月期連結決算は、売上高が前年同期比2%減の4兆4760億円、最終損益が3573億円の赤字(前年同期は2066億円の黒字)だった。

呉製鉄所(広島県呉市)は23年9月末をめどに閉鎖する

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