トヨタ、メキシコ新工場を本格稼働 年産10万台に

2020/2/7 5:00
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【アパセオエルグランデ(メキシコ中部)=丸山修一】トヨタ自動車は6日、メキシコ中部グアナフアト州のアパセオエルグランデに建設していた新工場の本格稼働を始めた。小型ピックアップトラック「タコマ」を年間で最大10万台生産し、主に米国へ輸出する。

トヨタはメキシコで2番目の工場を本格稼働させた(メキシコ中部グアナフアト州アパセオエルグランデ)

新工場を運営する現地法人のガルシア社長

同日の開業式典で現地法人トヨタマニュファクチャリング・デ・グアナフアトのフランシスコ・ガルシア社長は「ようやく生産開始が実現できた。グローバルレベルでの高い競争力を発揮していきたい」と話した。

式典にはメキシコ経済省からアセベド次官(産業・通商担当)も出席した。アセベド氏は「トヨタにもメキシコにも歴史的な日だ。トヨタの大規模な投資に感謝したい」と話した。

トヨタは当初、同工場に10億ドル(約1100億円)を投じ小型車「カローラ」を生産する方針だった。しかしトランプ米大統領がメキシコ工場建設を批判したことなどを受け北米全体の生産体制を変更、同工場への投資額を7億ドルに減額し、車種もピックアップに変更した。トヨタは北西部バハカリフォルニア州にも工場を持ち、2拠点体制で主に米国向けピックアップを生産していく。

新工場のあるグアナフアト州はメキシコでも有数の自動車産業の集積地だ。ホンダマツダに加えて米ゼネラル・モーターズ(GM)も工場を構える。自動車向けの部品や素材メーカーも多く進出している。トヨタの新工場稼働に合わせて、グアナフアト州だけでなく隣接するケレタロ州にも自動車関連の日系企業が多く進出してきている。

ただメキシコ全体でみると自動車産業の成長は停滞気味だ。2019年の生産台数(トラックなどを除く)は375万台と2年連続で減少している。大半を占める米国向け輸出が頭打ちになってきているうえ、国内新車販売も減少が続いている状態だ。

北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定、USMCA(米・メキシコ・カナダ協定)による関税ゼロの条件となる部品などの原産地規則が米に有利な形で強化される中、このままメキシコが米国向けの生産輸出基地としての地位を保てるかどうかは不透明な側面もある。

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