ニコン、FPD露光装置納入を中断 新型肺炎の影響で

2020/2/6 19:12
保存
共有
印刷
その他

ニコンは6日までに、FPD(フラットパネルディスプレー)に回路を焼き付ける露光装置の納入を中断していることを明らかにした。中国・武漢市で顧客企業に収める大型の装置について、現地で設営や調整といった生産の準備を進めていたが、新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受けて中止を判断した。現時点で業務の再開時期は未定で、顧客企業のパネル生産に遅れが出る可能性もある。

当初は春節期間中も業務を進める計画だった。新型肺炎の影響を受け、顧客企業と協議のうえ、出張者や派遣・協力会社の人員全員が日本に引き揚げた。ニコンは大型テレビなどの基板となるガラスプレートに対応する露光装置を手掛けている。

ニコンの岡昌志副社長兼最高財務責任者(CFO)は6日の決算会見で「顧客については言及できないが、立ち上げ作業が停止している」と話した。「20年3月期に予定していた装置数台分の売り上げなどが、翌年度にずれこむ可能性がある」(同)という。

新型肺炎に関しては、デジタルカメラなども影響を受ける恐れがあるとした。中国で調達している部品に影響が出る可能性があるためだ。影響度合いを読み切れず、今期の業績には織り込んでいない。

(諸富聡)

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]