トヨタの20年3月期、世界生産3万台上げ 903万台に

2020/2/6 19:30
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トヨタ自動車は6日、2020年3月期の世界生産台数(トヨタ・レクサス合計)が903万台と、19年11月時点の従来予測に比べて3万台増える見通しを明らかにした。17年3月期(907万台)に次ぐ過去2番目の高水準となる。多目的スポーツ車(SUV)「RAV4」などの販売が国内のほか、北米や中国で伸びているため。

トヨタ自動車の製造ライン(愛知県豊田市)

世界生産のうち国内は従来計画比1万台増の334万台、海外は2万台増の569万台となる見通しだ。トヨタはサプライヤーを含めた安定的な生産、雇用の維持には国内で300万台規模の生産を維持する必要があるとしている。4年連続の増加で、14年3月期(337万台)以来の高い水準となる。

具体的に増産する車種は、国内では19年4月に発売したRAV4や、同年9月に投入した新型「カローラ」シリーズなどの主力車種を予定している。

海外は中国では「レビン」やカローラ、北米と欧州ではRAV4とカローラの生産を引き上げる。新車市場が縮小するタイやインドネシア、インドは当初計画より落とすものの、全体では吸収する見通し。

同日、19年4~12月期決算の記者会見でディディエ・ルロワ副社長は「米中摩擦の影響もありアジア販売は落ち込んだが中国や欧州、日本など他の地域が補った。バランスのとれた状況で安定的に成長している」と評価した。20年3月期の世界販売台数(トヨタ・レクサス合計)は前回予想から3万台増の971万台を見込んでいる。

ただ、トヨタは重点市場と位置づける中国で1月の販売台数が微減した。春節(旧正月)休暇が前年に比べ早く始まり販売店が休みだった影響が大きいが、相前後して新型コロナウイルスの感染が拡大。トヨタも合弁会社の現地工場を一時停止している。

業績に与える影響について、白柳正義執行役員は6日、「20年3月期通期の業績予想の上方修正には織り込んでいない」としたうえで「今後の稼働については政府方針や部品の調達、物流状況を加味しながら判断していく」と述べた。

サプライヤーは電動化や自動運転など「CASE」関連の投資が先行している。デンソーアイシン精機などトヨタ系主要8社の19年4~12月期は5社が最終減益だった。白柳執行役員は「グループ各社の決算が厳しい状況にあることは認識している。言いたいことを言い合える関係を築きながら目指すべきレベルを共有して一緒に頑張っていきたい」と話した。

(藤岡昂)

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