やさいバスが運ぶ地元野菜 地産地消に新発想
編集委員 吉田忠則
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おいしい野菜を作る生産者がいて、それを新鮮なうちに使ってみたいシェフがいる。需要と供給はともにあるのに、せっかくの野菜がシェフに届かない。なぜ?
生産者とシェフの間に立ちはだかるのは、高すぎる物流費だ。その壁を崩そうと挑む企業がある。静岡県牧之原市にあるベンチャー、やさいバスだ。
やさいバスの本社へ取材に出かけた。作業室で待っていると、外側からだれかがシャッターを「トン、トン」とたたく音がした。生...
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農政から先進農家、スマート農業、植物工場、さらにカリスマシェフや外食チェーンなど「食と農」に関するテーマを幅広く取材してきた。著書に「見えざる隣人」「農は甦る」「コメをやめる勇気」「農業崩壊」。中国の駐在経験も。