ドラッグストアの19年訪日客消費17%減 民間調査

2020/2/6 14:12
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購買履歴データを扱うTrue Data(トゥルーデータ、東京・港)の調査によると、2019年のドラッグストアの訪日外国人(インバウンド)の消費購買額は前年比17.2%の減少だった。1レシートあたりの購買金額は前年比3.3%増だった。19年の訪日客数は前年比2.2%増と好調だったが、訪日客消費は転機を迎えた可能性もある。

トゥルーデータが全国のドラッグストアのPOS(販売時点情報管理)データを調べた。免税店登録店舗や外国人観光客が多く集まる観光エリアの店舗で、1レシートあたりの購入金額が5000円以上などの条件からインバウンド消費を特定している。

日本政府観光局(JNTO)によると訪日外国人の数は、19年は3188万人で前年比2.2%増と好調だった。一方で、ドラッグ店の訪日客消費は19年1~12月のいずれの月も、1店舗あたりの購買金額は前年同月比を下回った。

12月の1店あたりのインバウンド消費購買金額は前年同月比13.8%減だった。1店舗あたりの購買件数は前年同月比12.6%減だった。1レシートあたりの購買金額は前年同月比1.4%減だった。

トゥルーデータの宮岡麻耶データアナリストは「中国での個人輸入の規制強化や東アジア情勢の不安定化などの影響で、ドラッグストアでの訪日客消費金額は減少に転じた。もっとも、購買1件あたりの金額では前年を上回っており、1人当たりの消費意欲は必ずも低下しているとは言えない」と指摘する。

19年の訪日客消費で最も人気だった商品は、花王の敏感肌用の化粧品ブランド「キュレル」の「潤浸保湿フェイスクリーム」だった。2位に化粧品通販大手のディーエイチシー(DHC、東京・港)のリップクリーム「DHC 薬用リップクリーム」、4位に資生堂の「アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク」がランクインした。

上位10商品のうち5商品が化粧品で、根強い人気がうかがえる。上位30商品では、化粧品と医薬品がそれぞれ12商品を占めた。

20年は春節の時期に新型コロナウイルスの流行が重なり、訪日客消費にはいきなり逆風が吹き荒れている。宮岡データアナリストは「例年とは異なるインバウンド消費の動きが想定される」と話している。

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