1月の米雇用29万人増、予測大幅に上回る 民間調査
【ワシントン=長沼亜紀】米民間雇用サービス会社ADPが5日発表した1月の全米雇用リポートによると、非農業部門の雇用者数(政府部門を除く)は前月から29万1000人急増した。2015年5月以来4年8カ月ぶりの大きな伸びで、ダウ・ジョーンズまとめの市場予測(15万人程度)も大幅に上回った。

分野別では、レジャー・ホスピタリティー業(9万6000人)と建設業(4万7000人)が突出して急増した。いずれも天候に大きく左右される分野であることから、ADPと共同で調査にあたっているムーディーズ・アナリティクスのエコノミストは「暖冬が雇用増を大きく後押しした」と分析した。
労働省が7日発表する1月の雇用統計について、市場は非農業部門の雇用増加数が15万8000人程度になると予想している。