米メルク、特許切れ医薬品事業など分社化
【ニューヨーク=野村優子】米製薬大手メルクは5日、特許切れ医薬品などの一部事業を分社化すると発表した。2024年までに15億ドル(約1640億円)以上のコスト削減につなげ、成長分野であるがん治療薬に経営資源を集中する。

メルクは特許切れ医薬品とバイオ医薬品の後続品(バイオシミラー)、女性向け医薬品の3事業を分離・独立させる。新会社の売上高は20年12月期に65億ドルとなる見込みで、メルク全体の売上高の1割強にあたる。
同日発表した19年10~12月期決算は、売上高が前年同期比8%増の118億6800万ドルだった。主力のがん治療薬が伸びた一方、子宮頸(けい)がんワクチンなどの売上高が減った。