英ボーダフォン、ファーウェイ機器交換に240億円

2020/2/6 0:45
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【ロンドン=佐竹実】英携帯大手のボーダフォン・グループは5日、欧州の通信網の中核部分から中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の製品を取り除くことを明らかにした。今後5年で2億ユーロ(約240億円)を投じ、他社の製品に取り換える。英政府が1月にファーウェイ製品の使用を一部に制限したことを受け、欧州全域にも同条件を適用する。

ボーダフォン・グループはファーウェイの機器を通信網の中核部分から取り除く=ロイター

英政府は米国からの完全排除の要請を蹴り、次世代通信規格「5G」でのファーウェイの一部使用を認めた。ただ、個人情報などを処理する中核部分での使用は認めず、基地局などの周辺機器で35%に限って認めるとした。ボーダフォンは英国内ではほぼこの条件を満たしているという。

欧州で明確な規制を打ち出した国は少ないが、ボーダフォンは英国の基準を適用する。ファーウェイ製品は欧州で広く使われており、ボーダフォンのニック・リード最高経営責任者(CEO)は「欧州の国が英国のように35%の規制を打ち出せば、5Gの商用化が2~5年遅れる」と指摘した。

英国の決定を受け、英通信最大手のBTグループもファーウェイの機器交換に今後5年で5億ポンド(約710億円)かかると試算した。米国は情報漏洩など安全保障上のリスクがあると指摘しているが、ファーウェイはこれを否定。英国は周辺機器であればリスクを管理できると判断した。

ボーダフォンは欧州を中心に24カ国で携帯事業を展開している。顧客数は合弁会社なども含めると6億2500万人で世界2位の規模だ。日本での事業は2006年にソフトバンク(当時)に売却した。

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