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香港男性以外からも感染か 新型肺炎、クルーズ船内で

(更新)

横浜沖で検疫を受けたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客乗員計約3700人のうち、10人が新型コロナウイルスに感染していることが5日分かった。2人は下船後に感染が確認された香港の男性と同じバスツアーに参加していたが、8人は明確な接点がなかった。現時点で患者1人から2人程度感染するとみられており、男性以外から感染が広がった可能性がある。

この結果は検査対象の273人のうち31人分にとどまっている。今後検査結果が判明すれば、さらに感染者が増える可能性がある。

安倍晋三首相は5日、検査で陽性反応が出ていない乗員や乗客も当面は上陸を認めない方針を表明した。「最大14日間の潜伏期間を想定することが必要」と指摘した。政府の新型コロナウイルス感染症対策本部で語った。 厚生労働省などによると、クルーズ船は乗員1045人、乗客2666人。56の国・地域の人々がおり、乗客のうち日本人は1281人。

ウイルス検査の対象は計273人。(1)香港男性と同じバスツアーに参加した人(2)同じツアーに参加していないが、発熱やせきなどの症状があった人(3)問診時は無症状だが、症状のあった人と同室など濃厚接触があった人――が対象となった。

陽性だった10人は50代が4人、60代が4人、70代と80代が各1人。このうち50代女性、60代女性、60代男性の3人が日本人という。

国籍についてはクルーズ船の運営会社が5日、日本の3人のほか、中国(香港在住者を含む)が3人、オーストラリアが2人、米国とフィリピンが1人ずつだったと発表した。このうちフィリピン人は乗員で、残りの9人は乗客という。

10人のうち、2人は寄港先の鹿児島で香港男性と同じバスツアーに参加。1人はすでに発症しており、1人は5日朝時点では症状はなかった。

ほかの8人は同じバスツアーに参加しておらず、香港の男性と濃厚接触した様子は確認されていない。船内ではビュッフェでの食事、サウナなど乗客同士が接触する機会が多く、こうした場で感染した可能性がある。

一方、中国湖北省武漢市における初期の感染データによると、新型コロナウイルスは1人の患者から感染するのは2人程度。今回は10人の感染が確認されており、香港の男性から感染した人が、さらに感染させたことも考えられる。

男性がどこで感染したかは分かっていない。1月20日に横浜から乗船する前にせきの症状が出ていたが、そのまま乗船して症状が悪化。香港メディアによると、乗船前の同10日に中国広東省を短時間訪れ、同17日に空路で来日した。潜伏期間を考えると中国など日本国外での感染が疑われる。

このほか厚労省は5日までに新たに千葉県や京都府などで計5人の感染を確認。うち3人は一度は検査で陰性だったが再検査で陽性に変わった。

3人のうち千葉県に住む50代女性は1月30日に政府による2便目のチャーター便で武漢から帰国。発熱があったが、検査で陰性だった。2月1日から呼吸苦が出て、4日に痰(たん)を使って再検査し陽性となった。

ほかに武漢市から来日した40代男性と30代女性の夫婦の感染が確認された。京都府の20代男性も仕事上、多くの中国人を接客しており、検査で陽性となった。

国内の感染者は5日に判明したクルーズ船の乗員乗客を含めて同日午後9時時点で計35人になった。クルーズ船の乗客らは寄港先ですでに入国手続き済みで、陽性が確認された10人は国内感染者として扱う。

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