微粒子を安く大量精製 渋谷工業、脳卒中に効果期待

2020/2/5 19:29
保存
共有
印刷
その他

充てん装置などを製造する渋谷工業は5日、東京医科大学と提携して、細胞から分泌され、脳卒中など様々な疾患に治療効果が期待される微粒子を大量精製できる装置を開発すると発表した。同社の無菌充てんや細胞培養のノウハウを生かし、今夏の完成を目指す。安く大量に製造できる強みを打ち出して産業用に販売する。

今夏をめどに装置完成を目指す(東京・千代田、渋谷工業の中俊明専務)

この微粒子はエクソソームと呼ばれる。あらゆる細胞から分泌され、直径100ナノ(ナノは10億分の1)メートル程度。近年、急速に研究が進んでおり脳卒中や心筋梗塞、アルツハイマーなどへの治療効果が期待されているという。

新たに開発する装置は幹細胞の培養液の上澄みをろ過フィルターに通して、エクソソームのみを取り出す仕組み。従来の他社製品の回収率が2~3割に対して9割程度に高められ、抽出処理量は数百ミリリットルから10リットルに上げられるという。

渋谷工業はこれまでも医薬品や飲料の無菌充てんで培った技術を生かして、再生医療事業に取り組んできた。新装置の開発にも無菌充てんのノウハウを使って液体を無菌で管理するほか、再生医療事業で培った細胞培養の技術を生かす。

電子版の記事が今なら2カ月無料

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]