クラフトビール、26年に国内の3%へ キリンHD社長

2020/2/5 18:21
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キリンホールディングス(HD)の磯崎功典社長は5日、小規模生産のクラフトビールの国内市場が2026年に販売量で現在の1%弱から3%程度に膨らむとの見通しを示した。国内のクラフトビールの醸造所は19年時点で435と、18年の327から3割増えた。クラフトが飲める店も全国で9千店を超えて増える見通し。成長が続くとみて戦略を強める。

キリンHDの磯崎功典社長(中)の実家で収穫した温州ミカンを使いクラフトビールとして発売した

同日に開いたキリンビールのクラフトビール戦略の説明会で見通しを明らかにした。クラフトビールは味わいや香りの多様さが特徴で、本場の米国では販売量で1割、販売額では2割を超えている。

国内では酒税が完全に統一される26年には、クラフトビールの販売量は3%程度に膨らみ、磯崎社長は「最終的には5%にまで伸びる可能性も潜在的に秘めている」との見方を示した。そのうえでビール、発泡酒、第三のビール、高級ビールに次ぐ「第5世代のビール」として普及を目指す方針を説明した。

キリンの調査ではクラフトビールの消費者の認知度は9割に上り、飲んだことのある消費者も4割台と近年では伸び続けている。20年の戦略としてキリンも1つのサーバーで4種類のビールを注げる「タップマルシェ」を新たに導入する店舗を年間6千店増やし、店舗の休廃業を含めると20年末には1万7千店規模に増やす。

キリンはクラフトビールの20年の販売量で19年比4割増を目指す。クラフトビールの旗艦ブランドで直営店の店名でもある「スプリングバレーブルワリー(SVB)」のスーパーなど量販店への販売経路の拡大を進める。

同日、キリンHDの磯崎社長の実家で収穫した温州ミカンを使用したクラフトビールを数量限定で発売したと発表した。キリンの直営店「SVB東京」(東京・渋谷)で醸造してその場で提供する。1杯360ミリリットルで価格は930円。

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