JASRACと音楽教室の著作権訴訟、2月28日判決へ - 日本経済新聞
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JASRACと音楽教室の著作権訴訟、2月28日判決へ

音楽教室での楽曲利用にまつわる著作権使用料徴収の是非を巡り、日本音楽著作権協会(JASRAC)と音楽教室側が争っている民事訴訟で、東京地方裁判所が2020年2月28日午後1時30分に判決を言い渡すことが明らかになった。JASRACが3日に開いた会見で浅石道夫理事長が明らかにした。

JASRACはかねて、音楽教室の授業中にJASRACの管理楽曲を演奏するといった行為について、音楽教室側に対して音楽著作権使用料を支払うよう求めていた。これに対し、複数の音楽教室で組織する「音楽教育を守る会」の参加企業など251事業者・個人が17年7月に、「JASRACに請求権が存在しないことを確認する」として東京地裁に提訴していた。

JASRACは音楽教室での演奏などに関して、18年4月利用分から管理を始めている。「守る会」に加盟する353事業者・6016施設は全てJASRACと未契約で、同会に未加盟の420事業者・840施設のうち、10事業者・12施設が契約を済ませた。18年度の利用分として合計で約40万円を徴収し、20年3月に権利者への最初の分配を予定している。

浅石理事長は「裁判で徴収を認める判決が確定すれば、未契約の事業者には18年4月利用分に遡って契約し、著作権使用料を支払うようお願いする。逆に徴収を認めないとの判決が確定すれば、徴収済みの使用料を契約済みの音楽教室にお返しする」としている。

(日経クロステック/日経コンピュータ 金子寛人)

[日経クロステック 2020年2月4日掲載]

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