尾瀬の木道、スマホで散策 ストリートビュー公開

2020/2/4 11:51
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群馬、福島、栃木、新潟の4県にまたがる尾瀬国立公園の人気観光エリア「尾瀬沼」と「尾瀬ケ原」周辺の写真を、尾瀬保護財団(前橋市)が撮影し、検索大手グーグルのサービス「ストリートビュー」で公開している。尾瀬は近年入山者が低迷していて、財団職員の宇野翔太郎さん(28)は「スマートフォンで美しい風景を味わい、実際に足を運ぶきっかけになってほしい」と語る。

 ストリートビュー撮影用の機材を背負い、尾瀬の木道を歩く尾瀬保護財団の職員(2019年9月、群馬県片品村)

ストリートビューは「グーグルマップ」の機能の一つで、観光地や街中など周囲の風景の写真を、その場にいるかのようにパソコンやスマホで閲覧できる。財団職員が昨年8月末から約2週間かけて、周囲を360度撮影できる特殊な機材を背負い、木道約20キロを歩いて撮影し、ストリートビューに投稿した。

尾瀬沼では、オオシラビソの森が広がる北岸や、ニッコウキスゲなどの高山植物が生い茂る「大江湿原」を公開。尾瀬ケ原では、ミズバショウの原生地の「下ノ大堀川」や「山ノ鼻植物研究見本園」、珍しい水の流れが特徴の「竜宮」から「ヨッピつり橋」の区間が閲覧できる。

登山客が木道を写真で下見し、装備の準備に役立たせることで転倒などによるけがを減らそうと、財団が2018年12月に撮影を企画。登山客に安心して尾瀬に来てもらったり、広大な湿原や美しい水面の魅力を遠方の人に伝えたりできるという。

尾瀬国立公園では近年、入山者が減っており、18年の入山者は26万9700人と記録を取り始めた1989年以降で過去最低だった。宇野さんは「本州最大の湿原の散策を疑似体験し、集客につながってくれたら」と話す。〔共同〕

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