高温・餌不足に強く 愛媛県、真珠養殖用アコヤガイ

2020/2/3 19:01
保存
共有
印刷
その他

愛媛県は高水温や餌が少ないなど厳しい環境に強い耐性を持つ真珠養殖用アコヤガイを開発したと発表した。エネルギーとなる炭水化物を血液中に多く含む国産天然貝の雌の個体を選び、丈夫とされる中国由来の雄の貝と交雑した。県南部の宇和海などでは昨夏、アコヤガイの大量死が問題となっただけに今後の安定生産が期待される。

愛媛県は高水温などに強い耐性を持つ真珠養殖用アコヤガイを開発した

愛媛県水産研究センター(同県宇和島市)が2015年、開発に着手した。今春に種苗生産を開始し、22年春からの養殖業者への配布を目指す。下灘漁協や同県愛南町にも親貝候補として提供する予定だ。

水温28度で餌を与えない絶食環境下による屋内試験では、76日後に生き残った生残率は従来の中国由来の貝では67%だったのに対して、新開発の貝は88%に上った。宇和海での屋外試験でも高い生残率が確認された。取れる真珠も、高品質な1級の割合が従来の貝に比べて高かったという。

アコヤガイ大量死は愛媛のほか、三重県など全国の産地でも発生した。原因は特定されていないが、海水温の上昇や餌となる植物プランクトンの減少など、複合的な要因が指摘されている。

電子版の記事が今なら2カ月無料

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]