中国外相が交流継続訴え 新型肺炎で相次ぎ電話会談
【北京=共同】中国の王毅(ワン・イー)国務委員兼外相は2日までに、ドイツやロシアなどの外相と相次ぎ電話会談した。新型肺炎を巡り世界保健機関(WHO)が中国への渡航制限勧告を見送った点を強調し、これまで通りの交流や経済協力を呼び掛けた。中国外務省が発表した。

新型コロナウイルスの感染が世界に拡大する中、中国の対策に理解を求めると同時に、国際社会が中国を支持していると国内に宣伝する狙いがあるとみられる。
王氏はトルコのチャブシオール外相、ニュージーランドのピーターズ副首相兼外相に「正常な交流と経済貿易協力を保つと信じている」と訴えた。
ロシアのラブロフ外相には「中国国民は心を一つにし、団結して流行の進行と厳しく闘っている」と主張。チャブシオール氏には「習近平(シー・ジンピン)国家主席の指揮の下、中国は『挙国体制』を確立した」とも述べた。マレーシア、インド、パキスタンの外相ともそれぞれ電話会談した。