新潟の水族館、ペンギン繁殖で成果 保全へ海外も注目

2020/2/3 9:30
保存
共有
印刷
その他

新潟県上越市立水族博物館「うみがたり」が、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで準絶滅危惧種のマゼランペンギンの繁殖で成果を上げている。卵が割れないよう地元の稲わらで巣作りさせるなど工夫。世界有数の約120羽がおり、本格的に飼い始めた1993年の2倍超に。野生の大繁殖地があるアルゼンチンのチュブ州が昨年、うみがたりを「生息域外重要繁殖地」に指定し、海外も保全に向け注目する。

1月下旬、日本海に面した同館。多くのペンギンが岩場を歩いたり、水槽を泳いだり。愛媛県の斉藤寛太ちゃん(2)は餌の魚を与え「ペンギンが好き」と笑った。

市によると、マゼランペンギンの成鳥は体長約70センチ、体重約4キロ。南米大陸南端の沿岸付近に生息するが、タンカー事故による原油流出や漁業での混獲などで減少した。

同館はペンギンの健康管理を徹底する。飼育員、上野浩太郎さんは「羽にタグを付け、全羽がちゃんと食べ、体調を崩していないか気を使っている」と強調する。

2016~18年、繁殖期に約40万羽が集まるというチュブ州の大繁殖地を参考に、ペンギンの飼育エリアで土や巣穴を整備した。その結果、巣立ったひなは、16年まで年平均7羽だったが、19年は18羽と大きく増えた。17、18年は整備の影響で繁殖させなかった。

上越市は18年2月、チュブ州と保全に向けた協力協定を締結し、繁殖に関する技術や情報を共有することにした。市教育委員会の力久真一郎さんは「今後も保全に力を入れ、来館者が絶滅問題などに目を向けるきっかけとなれば」と話している。〔共同〕

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]