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新型肺炎、フィリピンで死者 WHO「中国外で初」

中国本土の死者数、300人超える

(更新)

【マニラ=遠藤淳、大連=渡辺伸】フィリピンの保健省は2日、中国湖北省の武漢市から来た44歳の中国人男性が新型コロナウイルスによる肺炎で1日に死亡したと発表した。世界保健機関(WHO)によると、新型肺炎による死者は中国国外では初めて。同じ団体で訪れ、フィリピンで最初に感染していることが確認された中国人女性の配偶者という。中国本土でも感染者は増え続け、死者は2日までに300人を超えた。

保健省によると、男性は1月21日に武漢市から香港を経由してフィリピンに入国。重い肺炎の症状が出たため、首都マニラの病院に隔離された。ここ数日は容体が安定していたが、2月1日に死亡したという。検査で新型コロナウイルスに感染していることを確認した。

WHOフィリピン事務所の幹部は2日の記者会見で「中国国外で最初の死亡例だが、武漢市から来た人だということを念頭に置くべきだ」と述べた。デュケ比保健相は「遺体の取り扱いについて中国大使館と協議している」と話した。

中国では感染者が増え続けている。中国国家衛生健康委員会の2日の発表によると、新型コロナウイルスによる肺炎の中国本土の感染者数は同日午前0時時点で累計1万4380人で、前日から2590人増えた。死者数は45人増え、304人となった。

湖北省の衛生当局によると、同省の感染者数は1921人増えて9074人となった。そのうち武漢市は4109人だった。各地方政府によると2日午前0時時点の主要都市の感染者数は北京市が183人、上海市が177人、広東省深圳市が196人、広東省広州市が175人。

事態の深刻化を受け、中国政府は人民解放軍が管轄する医院や軍事大学で働く1400人の医療従事者を武漢市に派遣することを決めた。新華社通信が2日報じた。

武漢市では10日間の突貫工事で建設を進めた1千床の火神山医院が2日に完成し、1400人は3日から任務に就く。中国の衛生当局は1月28日時点で全国から湖北省に派遣する医療従事者が6千人規模になると説明しており、軍の派遣でさらに人数を増やす。

到着客に発熱などの症状がないか検査するフィリピン・マニラの空港(1月23日)=ロイター
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