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ボルトン氏、弾劾裁判招致せず 米共和反対多数で否決

5日に評決へ

(更新)

【ワシントン=中村亮】トランプ米大統領の罷免を争う議会上院の弾劾裁判は31日、新たな証人の招致を求める動議を与党・共和党の反対多数で否決した。暴露本で「ウクライナ疑惑」の真相を明らかにすると報じられたボルトン前大統領補佐官(国家安全保障担当)の招致は実現しなかった。上院は2月5日にトランプ氏の評決を下す決議も可決した。

証人招致を巡る約4時間の審理を踏まえて実施した採決は賛成49、反対51の僅差での否決となった。共和党では51人が招致に反対したが、スーザン・コリンズ、ミット・ロムニー両上院議員は賛成に回った。野党・民主党の47人(無所属含む)は全員が賛成した。民主党はボルトン氏やマルバニー大統領首席補佐官代行の招致を求めていた。

共和党上院トップのマコネル院内総務は採決後の声明で「過半数の上院議員がすでにある証言や文書で疑惑を判断し弾劾裁判を終結させるべきだと判断した」と指摘し、証人招致の見送りを歓迎した。裁判では2月3日に検察官役の下院民主党と弁護人役のホワイトハウスの最終弁論を行い、5日に評決を下す。

上院(定数100)のうち3分の2以上の賛成でトランプ氏は罷免されるが、共和党が上院の多数派を占めるため同氏は無罪となる公算が大きい。下院は2019年12月、ウクライナ政府の協力を得て大統領再選を果たそうとした「権力乱用」に加え、議会の調査を妨げた「議会妨害」の罪でトランプ氏を弾劾訴追していた。

トランプ氏は31日、ツイッターで、民主党は下院の弾劾調査で17人の証人を招致したが共和党はゼロだと指摘。ウクライナ疑惑の調査を不公平だと主張し、民主党が要求してきた新たな証人招致を拒否した上院の決断を歓迎する立場をにじませた。

一方で民主党の上院トップのシューマー院内総務は記者団に対し「とてつもない悲劇だ。上院議員が責務を果たしていない」と語って共和党を批判した。新たな証人を招致せずトランプ氏に無罪評決が下った場合には「それは全く価値がない」と断じた。

採決前にはトランプ氏の不正疑惑が深まりかねない報道もあった。米紙ニューヨーク・タイムズはトランプ氏が民主党に不利な情報をウクライナ政府から引き出すためボルトン氏に協力を求めていたと報じた。ボルトン氏が近く出版予定の著作の草稿に盛り込まれているという。

民主党はトランプ氏が連邦法に反して外国政府に選挙支援を求めたと主張しており、それを裏付けかねない報道だ。米メディアによるとホワイトハウスは同紙の報道を否定した。

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