千葉県の転入超過、19%減の9538人 2019年

2020/1/31 19:49
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総務省が31日発表した住民基本台帳による2019年の人口移動報告によると、千葉県は9538人の転入超過だった。超過数は18年に比べて19.8%減少した。若い家族層に人気の流山市をはじめ、北西部を中心に人口流入が続いている。一方、新たに来日した外国人が就職や進学で県外に転出するケースも多く、周辺都県に比べて転入超は小幅だった。

流山市は若いファミリー層に人気が高い(TX流山おおたかの森駅周辺)

流山市は若いファミリー層に人気が高い(TX流山おおたかの森駅周辺)

日本人は1万7187人の転入超過だったのに対し、外国人は7649人の転出超過だった。人口移動報告は新規に入国した外国人を転入にカウントしないが、千葉県から国内各地に移動する際は転出に数える。成田空港や多くの日本語学校を抱え、県内から全国各地へ外国人を送り出す地域特性が転出超過につながったとみられる。

千葉県への人口移動で目立つのは子育て世帯の転入の多さだ。年齢別でみると、0~4歳は2059人の転入超過で全国都道府県でトップ。逆に東京都は4674人、神奈川県は131人の転出超過となっており、子育て世帯が大都市部から千葉県内に流入する構図が浮かぶ。

千葉は東京や神奈川に比べて地価が安く、若い家族層でもマイホームを手に入れやすい。県北西部や東京湾アクアラインの周辺は東京への交通アクセスも良く、移住の環境が整っている。

県内の市町村で転入超過が最も大きかったのは流山市の4353人。東京23区や大阪市、横浜市などに続き、全国8位だった。つくばエクスプレス(TX)の流山おおたかの森駅を中心にマンションや商業施設の開発が進み、県外から若い家族層が多く移住。19年越しで進めてきた同駅周辺の区画整理事業も19年5月に完了し、宅地開発と人口流入は一段と加速しそうだ。

県内2位の柏市は4000人と前の年に比べて4割近く増加し、全国順位も9位と2つ上げた。市の担当者は「TX柏の葉キャンパス駅や柏たなか駅周辺でマンション開発が進み、住民が増えたのが寄与した」とみる。流山、柏両市のほか、千葉市(3739人)、船橋市(3715人)、市川市(1892人)が上位20位に入った。

一方、県内54市町村のうち、転入超過は17市町と前の年に比べて2つ減った。全体の7割近くにあたる37市町村は転出超過となっており、人口流入が続いているのは県北西部など一部の地域にとどまる。県南部や外房地域は人口の流出傾向が続き、地域格差は一段と広がっている。

19年秋の台風や大雨で自宅が損壊した被災者が県外への転出を検討するケースも多く、今後の人口移動にも影響を与えそうだ。

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