感染研、新型肺炎のウイルスを分離、対策研究に期待

2020/1/31 16:19
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国立感染症研究所は31日、中国を中心に流行している新型肺炎の原因ウイルスの分離に成功したと発表した。ワクチンや治療薬の開発のほか、病原性や発病メカニズムの解析の加速につながる。

感染研は実験用の細胞を使ってウイルスを増殖させ、ウイルス本体を分離した。得られたウイルスの遺伝子配列を調べ、流行初期に中国で発表された遺伝情報と99.9%同じであることを確かめた。

新型肺炎の病原体である新型コロナウイルスについて、これまで日本国内には遺伝情報しか存在せず、研究に使える実物がなかった。東京大学医科学研究所の河岡義裕教授は「ウイルス本体があると動物実験が可能になり、ワクチンや治療薬の効果を調べられるようになる」とウイルス分離の意義を説明する。

ウイルスの分離をめぐっては、オーストラリアのピーター・ドハーティー感染・免疫研究所が29日にウイルスの培養に成功したと公表した。中国国外でもウイルスが分離され、研究がこれから加速すると期待される。感染研は今後、ウイルス本体やウイルスの分離に使用した実験用の細胞を、新型肺炎を研究する国内外の機関に配布する考えだ。

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