新型肺炎「人から人」12月中旬発生か 米誌に中国チーム

2020/1/31 13:57
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マスクを着用してスーツケースを運ぶ人々(30日、北京市)=ロイター

マスクを着用してスーツケースを運ぶ人々(30日、北京市)=ロイター

中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎について、早ければ2019年12月中旬に「人から人への感染」が起きていた可能性があるとの分析を中国の研究チームが発表した。中国政府が人から人への感染を発表した時期より数週間前には感染が広がっていたことになり、情報開示が遅いとの批判が出ている。

中国の疾病予防センターなどの研究チームが、29日付の米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(電子版)に論文を発表した。新型ウイルスの発生地とされる武漢市中心地で最初に確認された感染者425人のデータを分析した。

論文は1月1日以前に感染が確認された47人のうち、感染源とされる海鮮市場に関係していたのは55%だけだったと分析。1月1~11日に医療従事者7人が感染していたことも明らかにした。研究チームはこうした情報をもとに「12月中旬から濃厚接触を通じて人から人への感染が起きていた証拠だ」と結論づけた。

一方、1月中旬まで武漢市の当局は「人から人に感染したという明確な証拠はない」と表明していたほか、1月11日には医療従事者の中には感染者はいないと発表していた。人から人への感染を当局の専門家チームが初めて明らかにしたのは、20日夜放映の国営中央テレビ(CCTV)のインタビューだった。

論文が公表されると、中国のSNS(交流サイト)では「なぜもっと早く発表しなかったのか」などと反発が相次いだ。

英文の記事をNikkei Asian Reviewに掲載しています。(https://s.nikkei.com/37JwyWK)
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