亀田3兄弟訴訟、JBCに4500万円賠償命令 東京地裁

2020/1/31 13:39 (2020/1/31 18:36更新)
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プロボクシング元世界王者の亀田興毅氏ら3兄弟側が、日本ボクシングコミッション(JBC)の不当な処分で試合ができなくなり損害を受けたとして、JBC側に約6億6千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が31日、東京地裁であった。谷口安史裁判長は「処分は裁量権を逸脱、乱用するもので違法」として、JBCと理事らに計4550万円を支払うよう命じた。

判決後に記者会見する亀田興毅氏(中)ら(31日、東京都千代田区)

判決後に記者会見する亀田興毅氏(中)ら(31日、東京都千代田区)

JBCは国内で行われるプロボクシングの試合を管轄する組織。財務諸表によると、2018年末の純資産にあたる正味財産は約620万円で、判決が確定すれば国内プロボクシングの運営に影響が出る可能性もある。

発端は13年に行われた亀田大毅氏の世界戦を巡るトラブル。国際ボクシング連盟(IBF)スーパーフライ級王者だった大毅氏と世界ボクシング協会(WBA)同級王者との統一戦で、WBA王者が試合前の計量で失格となったが、試合は行われ、大毅氏が判定負けした。

大毅氏らの所属ジム側は試合後の記者会見で「IBF王座を保持する」と説明したが、JBCは試合前のルール会議で敗退時は王座が空位になると決まっていたとして、信用を傷つけられたと指摘。14年2月にジム会長らのライセンスを更新しない処分を行い、3兄弟は国内で試合ができなくなった。

谷口裁判長は判決で、IBFでは王座を保持するルールが採用され、試合前の会議でも明記されたルールブックが配られており、試合ではこのルールが採用されていたと認定した。「信用が傷ついたとすれば、会議で採用されたルールを十分に確認しなかったJBCに原因がある」として、処分は違法と結論づけた。

その上で、損害額を検討。3兄弟は14年中に1試合ずつ行えたとして、前年の1試合平均のファイトマネーに相当する損害を受けたとした。慰謝料の請求は退けた。

判決後に都内で記者会見した興毅氏は「判決が出て、一定の評価はしたい。長い戦いが一区切りついたので安堵している」と話した。

JBCは「主張が認められなかったのは残念。試合管理などJBCの運営に関しては滞りなく万全を期している」とコメントした。

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