/

新型肺炎、世界の感染者8100人超 SARS上回る

(更新)
チャーター機が到着した羽田空港から出る救急車(30日)

【北京=羽田野主】中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎で、中国メディアによると、湖北省は30日夜、新たに317人の感染者を確認したと発表した。世界の感染者数は8100人を超え、2002~03年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)を上回った。

世界保健機関(WHO)は30日に緊急委員会を再び開き「緊急事態」を宣言すべきか協議した。

日本国内では、政府のチャーター機で29日に帰国した3人からウイルスが検出されるなどし、30日時点で国内の感染者は無症状の2人を含めて14人となった。

武漢からチャーター機で帰国した邦人416人のうち、発熱などの症状で入院したのは30日時点で38人となった。厚生労働省によると重症者はいない。

30日午前に羽田空港に到着した第2陣では210人が帰国した。搭乗前の中国側の検査で2人の出国が認められなかった。帰国後に13人が発熱などの症状で4病院に搬送された。都は30日、13人の症状はいずれも安定していると明らかにした。

その他の帰国者は国立国際医療研究センター(東京・新宿)で検査し、さらに13人が医師の判断で入院した。残る184人は滞在先の警察大学校(東京都府中市)と西ケ原研修合同庁舎(東京・北)の個室に移った。

厚労省は千葉県勝浦市のホテルに滞在している第1陣の帰国者も含めて、検査で陰性だったとしても最大2週間の滞在を求めた。同省によると、第1陣で武漢から帰国し、ウイルス検査を拒否し帰宅していた2人から30日、「検査を受けたい」との申し出があった。検体を採取して検査する。安倍晋三首相は同日の参院予算委員会で、2人が検査を拒否していたことについて「大変残念だ」と語った。

武漢には30日夜時点で帰国希望邦人がなお300人いる。政府が現地に派遣するチャーター機の第3陣は30日夜、羽田空港を出発した。

政府は30日、水際対策として、中国からの全航空便の乗客に対し、武漢への滞在歴などを確認する質問票の提出を厳格化する方針を示した。第3陣の帰国者の滞在先として、防衛省契約の民間フェリーの活用も検討している。

国土交通省は30日、新型肺炎の対策本部を立ち上げた。赤羽一嘉国交相は、邦人が帰国するためのチャーター機や帰国後の移動手段、宿泊先を確保するよう指示。観光客の減少など経済への影響も把握するよう求めた。

一方、厚労省は30日、帰国便の邦人以外で、東京都内の医療機関を受診した30代女性ら3人の感染を新たに確認したと発表した。ほかの2人は京都市在住の20代女性と、三重県在住の50代男性。3人とも武漢に滞在歴があるという。

都内の医療機関を受診した女性は19日に武漢に滞在歴があり、ツアーコンダクターとして20日に来日。24日から発熱やせきといった症状が出た。30日に東京都内の医療機関を受診した際に肺炎と診断。ウイルス検査で陽性が出た。発症後はマスクを着用していたという。

京都府によると、京都市の女性は中国人留学生で、16日から22日まで武漢市に帰省していた。帰省中、せきの症状がある人と接触したという。23日にせきが出始め、自宅で静養していたという。

三重県の男性は県内在住の外国籍で、2019年12月24日から今月13日まで武漢市に帰省で滞在していた。28日に発熱があり、29日に医療機関を受診しウイルス検査で陽性が出た。武漢の海鮮市場には立ち寄っておらず、肺炎患者との接触も確認できていない。

新型肺炎

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

新型コロナ

新型コロナウイルスの関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。

ワクチン・治療薬 休業・補償 ビジネス 国内 海外 感染状況

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン