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埼玉のポター資料館、ピーターラビットの作家資料展示

ぐるっと首都圏

ヒルトップ農場の建物を再現した

青いジャケットを着たウサギ「ピーターラビット」の生みの親である絵本作家、ビアトリクス・ポターの生涯を伝える資料館が埼玉県東松山市にある。ポターが暮らし、絵本の挿絵に登場する英国・湖水地方の「ヒルトップ農場」の建物や庭を再現し、貴重な資料を展示している。

「ビアトリクス・ポター資料館」は埼玉県こども動物自然公園内の小さな丘の上にある。春になると、藤の花や湖水地方の花々が資料館の外壁や庭を彩る。畑に飾られた青いジャケットと小さな靴を見ると、絵本「ピーターラビットのおはなし」で畑主のマグレガーさんから逃げながら、慌てて畑に靴を落としてしまうピーターの姿が浮かぶ。

資料館は外観はもちろん、絵本の挿絵に登場する扉や階段といった細部までヒルトップ農場を再現している。館内には絵本のシリーズ全24冊の初版本やポターが書いた直筆の手紙、原画のコレクションなど約150点を展示する。

資料館は大東文化大学が2006年に開館した。英米文学科の教授でもある河野芳英館長が湖水地方を訪れた際、多くの日本人観光客がヒルトップ農場を見学し、グッズを買い込む姿を見た。出版から100年以上たってもなお「これほど人を魅了し続ける青いジャケットを着たウサギに興味を持った」(河野館長)という。

資料館には作品の一場面を再現した展示もある

河野館長がコツコツと収集した展示品の中にはポターが自費出版した私家版など貴重な資料もある。資料館の開館は「デジタル化が進む時代だからこそ、本物を見てもらいたい」との思いからだった。「こねこのトムのおはなし」「ひげのサムエルのおはなし」などを読んで訪れると、いっそう楽しめるという。

食器や小物などのグッズや映画を通じてピーターラビットを知っている人は多い。愛らしいキャラクターの人気は根強いが、イメージがオリジナルからは離れてきた面もあるという。資料館でポターの生涯や作品をのぞけば、物語への愛着がより深まりそうだ。

(藤田このり)

 ■アクセス 東武東上線高坂駅から「鳩山ニュータウン行き」のバスで約5分。駅から歩くと約30分。休館日は原則月曜日と年末年始。入館料は高校生以上の場合は200円(別途公園入園料が520円必要)。

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