欧州エネ取引所、日本で電力取引清算を5月開始
ドイツに本拠を置く欧州エネルギー取引所(EEX)グループは30日、日本で電力取引のクリアリング(清算)業務を5月18日に始めると発表した。電力会社が将来の電気を売買する相対取引について信用リスクを引き受け、債務履行を保証する。日本の電力スポット取引の拡大を商機とみて、価格変動リスクを抑えたい市場参加者のニーズをとらえる。
都内で30日に国内外の業界関係者ら約200人を対象に説明会を開いた。EEXが構築したシステムに市場参加者が取引内容を登録し、EEX傘下の清算機関の会員である金融機関が決済を保証する仕組み。新電力などと取引する場合の信用リスクを補完する。
ステファン・クーラー最高執行責任者は「高い流動性を提供することで取引成立の可能性が高まり、電力市場の活性化に貢献できる」と意義を強調した。
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