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三菱重工業、国際熱核融合実験炉の巨大コイル完成

核融合実験炉イーターの中核部品となる巨大コイルが完成した(兵庫県明石市)

三菱重工業と量子科学技術研究開発機構は30日、日米欧などが協力して仏に建設中の国際熱核融合実験炉(ITER=イーター)向けの中核部品が完成したと発表した。セ氏1億度以上の高温で水素原子の電子と原子核をバラバラにした「プラズマ」を作り、飛び回る原子核同士を衝突させて核融合を起こすが、強力な磁場でプラズマを閉じ込め、核融合の効率を高める役割を果たす。

完成したのは「トロイダル磁場(TF)コイル」という部品で三菱重工が製造する。1基あたり高さ16.5メートル、幅9メートル、重量300トンで、設備投資を除いた製造コストは約100億円。同社は全19基のうち計5基を担当する。完成次第、順次イーターを建設中の南仏に船で運ぶ。

三菱重工の泉沢清次社長は同日、神戸造船所二見工場(兵庫県明石市)で開いた式典で「核融合はエネルギー問題と地球環境問題を根本的に解決しうる究極のエネルギーだが、技術的に大変大きな挑戦だ。培った技術で貢献していきたい」と話した。

イーター計画は日本のほか欧州、米、ロシアなど7極が参加し、核融合実験炉を建設する国際プロジェクト。建設費総額は約200億ユーロ(約2兆4千億円)と2010年時点の計画より50億ユーロ増えた。運転開始も18年から25年に後ろ倒しした。国あたりの負担金は分散するが国ごとに考え方の違いの調整に難しさがある。核融合の効率などを調べるのが目的で、実際の発電は後続機に持ち越す。

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