19年世界新車販売 日仏連合3位に後退 VWとトヨタは過去最高

2020/1/30 16:29
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自動車大手の2019年の世界販売台数が30日、出そろった。18年に2位の日産自動車、仏ルノー、三菱自動車3社の日仏連合が3位に後退した。独フォルクスワーゲン(VW)は4年連続で首位を堅持し、トヨタ自動車グループが3位から2位に浮上。いずれも1000万台超を販売したが、主要市場は低迷し次世代技術への対応も求められる。いかに収益を出すかが課題となりそうだ。

日産、仏ルノー、三菱の3社連合の19年の販売台数は18年比5.6%減の1015万5195台だった。中でも日産は8.4%減の517万6189台と販売を大きく落とした。地域別では新型「デイズ」が好調だった国内軽自動車を除き全てで前年割れとなった。

日産はカルロス・ゴーン元会長時代に新興国への拡大戦略に投資を振り向けた影響で新型車の開発が遅れた。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の杉本浩一シニアアナリストは「台数の追求に引っ張られ、他社が積極的に進めてきた商品開発で遅れ、多目的スポーツ車(SUV)の投入なども手薄だ」と分析する。

それに元会長の逮捕も重なり、ブランドも毀損され販売が落ち込んだ。仏ルノーもイラン市場撤退による落ち込みや、市場全体が不調だった中国でも伸び悩み3.4%減の375万3700台と振るわなかった。

4連覇のVWは18年比1.3%増の1097万4600台で過去最高を更新した。市場が低迷していた中国や米国でも前年比プラスを確保。まだ落ち込みが少ないSUVで新車を多く投入するなどし販売を伸ばした。

18年に3位だったトヨタグループは1.4%増の1074万2122台と2位に浮上し過去最高となった。トヨタは北米では前年割れとなったが、日本や中国、欧州などで販売が増加。特に中国では新モデルや高級ブランド「レクサス」などが好調となった。

世界の自動車市場を取り巻く環境は厳しさを増す。大きな市場での販売低迷に加え、最大市場の中国では新型肺炎が拡大し自動車各社は春節明けの工場の稼働を延期している。工場の休止が長引けば自動車の生産に影響も出かねない。

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