大飯原発差し止め認めず 大阪高裁決定

2020/1/30 15:12
保存
共有
印刷
その他

関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)の運転を差し止めるよう京都府の住民が求めた仮処分の即時抗告審で、大阪高裁(山下郁夫裁判長)は30日、申し立てを退け、運転差し止めを認めない決定をした。

関西電力大飯原発の(右から)3、4号機(福井県おおい町)

争点は関電が策定し、原子力規制委員会が適当と認めた「基準地震動」(耐震設計の目安となる揺れ)が妥当かどうかだった。住民側は規制委の元委員が「基準地震動は過小評価されている可能性がある」などと指摘している点を根拠に「安全性を欠いている」と主張していた。

19年3月の大阪地裁決定は、関電が断層の長さなど様々なデータを評価し、複数のケースを想定していると指摘。「基準地震動の策定方法が適切でなかったとまではいえない」として申し立てを退け、住民側が即時抗告した。

大飯3、4号機を巡っては定期検査で運転停止中だった14年5月、福井地裁が地震対策に構造的な欠陥があるとして稼働を認めない判決を出した。しかし、18年7月の名古屋高裁金沢支部の控訴審判決が一審判決を取り消し、運転を容認。住民側が上告せず確定した。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]