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テスラ、車載電池でCATLやLG化学と提携 4月に戦略説明

【デンバー=白石武志】米電気自動車(EV)メーカーのテスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は29日、小規模としながらも、中国の車載電池大手CATLや韓国のLG化学とも提携したことを明らかにした。同社はこれまで、EVの基幹部品である車載電池はパナソニックから供給を受けてきた。車載電池についてマスク氏は「もっと詳しく話す必要がある」とも述べ、4月をメドに戦略の説明会を開く考えを示した。

テスラは現在、パナソニックと共同運営する米ネバダ州の巨大電池工場で車載電池を生産し、米カリフォルニア州のフリーモント工場や中国・上海の新工場などに出荷している。テスラはCATLやLG化学と組むことで調達先を多様化する狙いがあるとみられる。

テスラは29日の電話会見で主力車「モデル3」をベースに開発した多目的スポーツ車(SUV)「モデルY」の生産をフリーモント工場で1月に始めたと発表した。2020年秋としていた当初の計画よりも大幅に前倒しした。新車種の生産開始に伴い、同工場の生産能力を20年半ばまでに従来よりも34%多い年59万台に引き上げる計画だ。

テスラは19年3月に発表したモデルYについてもともと生産開始を20年秋としていたが、19年10月には20年夏に早めると表明していた。今回、予定をさらに半年前倒しした。モデルYについては3月末までに予約客への納車を始めるという。

テスラは19年下期に稼働した中国・上海の新工場では、着工からわずか10カ月でモデル3の生産開始にこぎ着けている。過去には新型車の量産開始時期をめぐって計画未達を繰り返したテスラだが、19年秋以降は完成車メーカーとしての生産ノウハウの蓄積を印象づけるようになっている。マスク氏は29日の電話会見で「技術者らの多大な努力のおかげだ」と現場の従業員らをねぎらった。

フリーモント工場ではモデルYの生産開始に伴い、工場全体の生産能力が19年10月時点の年44万台から足元では年49万台に拡大。20年半ばまでに全車種を合わせた生産能力は年59万台に達する。上海の新工場(生産能力は年15万台)を合わせるとテスラの世界の生産能力は20年半ばに年74万台となり、年100万台が目安とされる量産車メーカーの規模に近づく。

テスラが29日発表した19年10~12月期決算は、最終利益が前年同期比25%減の1億500万ドル(約115億円)。19年7~9月期に続き2四半期連続で黒字を達成した。19年10~12月期の販売台数は23%増の約11万2000台で、売上高は2%増の73億8400万ドルだった。

テスラはまた、中国で感染が拡大している新型肺炎の影響について、上海新工場での生産に影響が出るとの見通しも示した。モデル3の量産化のスケジュールが1週間から1週間半程度遅れる可能性があるとしているが、現時点の生産規模は小さいため、影響は限定的だとしている。

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