難所ルール守らず衝突 広島「音戸の瀬戸」の船舶事故

2020/1/30 10:00
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船舶航行の難所として知られる広島県呉市の「音戸(おんど)の瀬戸」の南口で2018年7月、貨物船とフェリーが衝突し、フェリーの乗客と乗組員計2人がけがをした事故があり、運輸安全委員会は30日、貨物船が海図のチェックなど事前準備を怠り、海上保安庁が事故防止のため定めたルートを逸脱し、全速力で通過しようとしたのが原因との調査報告書を公表した。

報告書によると、音戸の瀬戸は最も狭い場所で、船が航行できる幅が約60メートルしかなく、入り組んだ地形のため見通しも悪い。海保は経路を決め、船体の左側同士ですれ違うことなどを決めて、安全な航行を呼び掛けている。

衝突したフェリーの乗組員は貨物船もこのルールに従うと考えていた。貨物船の航海士はほかの狭い海域を通過する際も1人で操船に当たることが多く、事故の際も同様だった。船長は音戸の瀬戸の航行経験があったが、通過までにはまだ時間があると考え自室に待機し、航海士にも特に指示を出していなかった。

事故は18年7月26日朝に発生。フェリー「石手川」は呉港から松山港に向かう途中で乗組員9人と乗客40人、貨物船「第10大栄丸」は呉港に入る予定で乗組員4人。フェリーの船尾と貨物船の船首がぶつかった。〔共同〕

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