タイ、新型肺炎で成長予測引き下げ 20年2.8%に

2020/1/29 20:10
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タイの空港ではマスク姿の旅行客が目立つ(25日、バンコク)

タイの空港ではマスク姿の旅行客が目立つ(25日、バンコク)

【バンコク=村松洋兵】タイ財務省は29日、新型コロナウイルスによる肺炎などの影響を考慮して、2020年の実質国内総生産(GDP)成長率の見通しを引き下げると発表した。19年10月時点の予測は3.3%だったが、2.8%に下方修正した。中国人観光客の減少で観光業が打撃を受けるとみている。

観光業はタイの主要産業の一つで、GDPの2割弱を占める。外国人旅行客のうち中国人は国・地域別で最多の3割に達し、19年は過去最高の約1100万人が訪れた。20年は中国が海外への団体旅行を禁止したことなどを受けて、減少が見込まれる。タイ観光庁は200万人減を予測する。

タイの19年の成長率は2.5%程度と、軍事クーデターが起きた14年以来の低成長になった見込みだ。米中貿易戦争の影響で中国向けの輸出が減少したのが響いた。

財務省は20年の輸出についても従来予想の2.6%増から1%増に下方修正した。不安定な世界経済の状況が続き、輸出が伸び悩むとみる。

タイは19年3月の総選挙後に新政権の発足が遅れた影響で、20年度(19年10月~20年9月)の政府予算案がまだ成立していない。予算執行の遅れも成長率を下押しする。

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