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富山の城端線・氷見線、LRT化を提案 JR西日本

JR西日本は29日、富山県で運行する城端線と氷見線について次世代型路面電車(LRT)化など新交通体系に移行する検討を始めたと発表した。沿線自治体とLRT化の可否などを議論する。同社は北陸新幹線の開業時に旧JR北陸線の運行を第三セクターに引き渡したが、今回の2路線のように三セク線につながるローカル線は自社で抱えていた。運営を誰が担うかを含む抜本的な見直し議論に発展しそうだ。

同日、高岡市と氷見市、砺波市、南砺市の沿線4自治体と富山県に提案した。一例として提案しているLRTについて「バリアフリー化や運行本数の拡充も可能で顧客利便性が高まる」(同社)と説明する。氷見線と城端線が使うディーゼル車と比べて維持費が安いという利点もあるという。

高岡を起点とする城端線、氷見線はそれぞれ城端、氷見を終着駅とする。2018年度の旅客運輸収入は城端線が2億9000万円、氷見線は1億5400万円。同じ北陸のローカル線である七尾線(津幡~和倉温泉)の約12億円、高山線(富山~猪谷)の3億5800万円を下回る。

18年度の1日あたりの平均通過人員は城端線が2899人、氷見線が2552人だった。新幹線開業後は観光需要もあり大きな落ち込みはないが、JR西が発足した1987年度に比べると両路線とも6割程度まで落ち込んだ。

「城端線・氷見線のようなローカル線をずっと抱え続けることは無理」。新幹線の開業時から、JR西の幹部はこう話していた。在来線の幹となる旧JR北陸線は三セク鉄道、あいの風とやま鉄道(富山市)に引き渡した。いわば枝の部分だけをJR西が運行する形になっており、事業効率は必ずしもよくなかった。

今後について同社は「(LRTなどへの移行が決まっても)誰が費用を負担するか、誰が運営主体となるかは未定」とする。自社単独で抱え続けるのではなく、自治体などにも参画を求めていくとみられる。

富山県の石井隆一知事は「提案は前向きなものと受け止めている」とししつつ、「整備費も主体性を持って確保してくれていると考えている」とけん制する。

富山県内ではJRが持っていた旧富山港線を富山市がLRT化し、車両をバリアフリー化したり駅を増やしたりして顧客を増やした例はある。ただ、今回は氷見市や南砺市といったより人口が少ない地域を走る路線だ。LRT化など運行形態のあり方や誰が資金を出すかを含め、曲折が予想される。

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