日経商品指数17種

(1970年平均=100)
10月21日 146.063 +0.350

[PR]

商品ニュース

加工用乳価、20年度は据え置き ホクレンと乳業メーカーが合意

2020/1/29 19:43
保存
共有
印刷
その他

ホクレン農業協同組合連合会(札幌市)は29日、2020年度のバターやチーズといった加工向け生乳の販売価格を据え置くことで大手・中堅乳業15社と合意したと発表した。据え置きは2年連続。チーズは環太平洋経済連携協定(TPP)の発効などで、安価な輸入品が増えている。海外品と競合する乳業メーカーの事情を踏まえ、19年度と同額で折り合った。

割安な輸入乳製品の増加が、乳価の上昇を抑える要因に

20年度の販売価格は、チーズ向けが1キロ73円前後、バター・脱脂粉乳向けが75円前後になるとみられる。牛乳向けの生乳価格は、昨年12月に据え置きで決まっている。

乳価は「指定団体」と呼ばれる各地域の生産者団体と乳業メーカーが毎年交渉して決める。全国に出回るバターやチーズの9割が北海道産だ。実質的にホクレンが原料を独占し、この乳価が全国指標となる。

酪農家は人手不足を背景に、搾乳作業の自動化といった経営コストが増えている。乳価の引き下げに応じられない環境にある。一方、乳業メーカーは「市場開放で海外から安い乳製品が入る。乳価の引き上げは難しい」との立場だ。

堅調な国内需要を背景にチーズの輸入量は18年まで4年連続で増加し、19年も前年を超えることが確実な情勢だ。TPPや日欧経済連携協定(EPA)では29.8%だった「チェダー」などの熟成チーズの関税率は段階的に引き下げられ、16年目に撤廃される。

国産チーズは割安な海外品に押されている。消費量に占める割合は13.6%と5年前と比べ3.9ポイント減った。「関税が下がるにつれ輸入品への切り替えが進む」(専門商社)との見方が広がる。

ホクレンは乳業メーカーに対し購入量の一段の確保も求めた。乳価が同じでも販売量が増えれば、酪農家の収入増につながる。両者は現状よりも取引量を増やす方向で協議することを決めた。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップマーケットトップ

読まれたコラム