オンラインヨガのソエル、ライブ受講枠を5割拡大
オンラインでヨガのレッスンを提供するSOELU(ソエル、東京・港)はサービスを刷新した。ライブ映像で同時に受講できる人数を従来の1.5倍にあたる15人に広げた。さらに2月をめどに、人気講師の動画レッスンを人数制限なしで閲覧できるプランを始める予定だ。

ソエルは自宅にいながらパソコンやスマートフォンを通じてヨガ講師によるライブレッスンを受けられるサービス。講師1人に対して複数人が同時に受講し、一人ひとりの姿勢に合わせた細かい指導を受けられるのが特徴だ。
2018年6月にサービスを始めた。仕事や育児などでジムに通う時間を確保するのが難しい女性の利用が増えており、延べ受講数は10万回を突破している。
利用者はヨガやピラティスなど1日100レッスンの中から、自身の空いている時間に好きなレッスンをネットで予約できる。料金は(1)月2回で1980円(税別)(2)月5回で3980円(3)月額6980円で受け放題――から選べる。同社は「既存のヨガスタジオと比べて6割ほど安い」と説明している。
これまでもオンラインでヨガのレッスンを提供するサービスはあったが、講師があらかじめ撮影したレッスンの録画動画を生徒が1人で視聴する方式が多かった。この方式では「運動へのモチベーションを維持するのが難しく、継続率が低かった」(同社)という。
そこで同社は講師と生徒がインターネットを介したビデオ通話を利用するオンライン英会話にヒントを得て、双方向性を持たせたヨガサービスを開発した。1対1の授業だと生徒の費用負担が重くなるため、講師1人に対し複数の生徒が受講する仕組みを採用した。19年11月からは男性もサービスを受けられるようにしている。
ソエルは14年にグリー出身の起業家が創業した。これまでにベンチャーキャピタルや事業会社から約5億円を調達している。20年末までに広告宣伝費を除くベースでの単月黒字化と延べ受講数100万回を目指している。
(鈴木健二朗)