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豪栄道引退、必死にもがいた5年半

大相撲の大関豪栄道(33)=本名沢井豪太郎、大阪府出身、境川部屋=の現役引退と年寄「武隈」の襲名が28日、日本相撲協会から発表された。地元・大阪での春場所で再起し、大関復帰に必要な10勝を目指す道もあった。その可能性に懸けるよりも潔く身を引く決断を下すところが、大関昇進時の口上で「大和魂を貫く」と誓った豪栄道らしさなのだろう。

引退を発表した豪栄道=共同

「力がなかったということ」。大関からの陥落が決まった初場所12日目に短く語ったように、どんなときも言い訳は一切なし。183センチ、160キロという力士として平均的な体を負けん気の強さと闘争心が支えていた。

左で前まわしをがっちりつかみ、右を差して有無を言わさず持っていく速攻相撲は鮮烈そのもの。窮地で見せる投げ技は反応の良さと技巧の産物で、全盛期の白鵬にも真っ向勝負を挑める数少ない力士だった。

そんな迫力が今場所は影を潜めていたが「まだまだ力はある。しっかり下半身をつくって稽古すれば」と師匠の境川親方(元小結両国)は語っていた。大関昇進後、その肝心の稽古が故障で満足にできない時期が多々あった。引き技に頼る姿が時折見られたのは、そんな中でも看板力士として結果を残さねばならないという使命感ゆえのことだろう。

全勝優勝を遂げた2016年秋場所の輝きは一瞬で、大関昇進後は1場所平均9勝にも届かない。その戦績は必死にもがき続けた5年半の苦闘を物語っている。

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