新型肺炎、東北経済に影響広がる アイリスはマスク増産

インバウンド
2020/1/28 18:09
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アイリスは春節休暇を10日間から3日間に短縮し、マスクを増産する(中国の大連工場)

アイリスは春節休暇を10日間から3日間に短縮し、マスクを増産する(中国の大連工場)

新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、東北の企業にも影響が広がってきた。アイリスオーヤマ(仙台市)は中国工場で生産しているマスクの増産を決めた。春節(旧正月)の休みを短縮し、工場を稼働させる方針だ。仙台市内の百貨店では例年、春節期間中に目立つ中国人客が少ない。経済界からは「消費低迷につながる」と懸念の声が上がっている。

アイリスオーヤマは中国の大連工場と蘇州工場で生産しているマスクを増産する。春節の10日間は当初、工場の操業を停止する予定だったが、休みを3日間に短縮して生産する。日本向けのマスクの出荷量が急拡大しているのに対応する。

百貨店の藤崎(仙台市)では春節期間中は例年、中国人客でにぎわっていたが、本館1階の免税カウンターは2019年に比べて「中国人客の利用が少ない」。ただ、訪日外国人客の売り上げシェアは全体の1%未満のため、影響は小さいという。

中国国際航空は28日に運航する予定だった大連経由の北京―仙台線を出発地の大雪の影響で欠航した。29日の上海―仙台線は予定通り運航する予定だ。同社は北京―仙台線を週4便運航している。中国政府は27日から海外への団体旅行を禁止しており、その影響が注目されている。

東北経済連合会の海輪誠会長は28日、「経済活動全般に影響が出るものと思われ、大変憂慮している」とのコメントを出した。中国湖北省武漢市では鉄道や空港などが一時閉鎖され、団体旅行を禁止する措置も取った。海輪会長は「東北でも中国からの観光客や宿泊の減少などで、国内消費の停滞につながる」との認識を示した。

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