/

新型肺炎、患者受け入れ準備急ぐ 各地の医療機関

新型コロナウイルスへの対応を知らせる湘南鎌倉総合病院のホームページ(28日)

中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎が28日、感染症法の「指定感染症」への指定が決まった。患者の強制入院などの感染拡大防止策が現実化し、患者を受け入れる可能性が高い各地の病院は態勢作りを急いでいる。

「指定感染症に決まったことで対応の手順は大きく変わる」。湘南鎌倉総合病院(神奈川県鎌倉市)の佐藤守彦・感染対策室部長は話す。27日まで使っていた対応手順書は、感染の疑いのある患者は病院内の外部に空気が漏れない特別な個室に入院させるとしていたが、今後は市外の病院に搬送することになるという。

運転手の防護服や車内の環境など、搬送の方法も検討する必要が生じたといい、「毎日2千人の外来患者がおり、他の患者に感染させない動線の確認も必要だ」と警戒感をにじませた。

感染症指定医療機関として、羽田空港で見つかった患者を受け入れる可能性が高い東京都立駒込病院(東京・文京)は、患者を診察した医療関係者の手などを介した院内感染の予防を徹底する。医師や看護師らは診察や治療の際に手袋やマスク、顔を覆うビニールカバーなどを着用するという。

今村顕史・感染症科部長は「(新型肺炎の)患者が入院できる特別な個室は数が限られているので、患者が増えてきた場合は病棟1つを専用の施設にすることも視野に入れている」と話す。「日ごろから訓練してきた対応の範囲なので、落ち着いて臨みたい」と冷静に話した。

関西国際空港の対岸にあるりんくう総合医療センター(大阪府泉佐野市)は27日、医師らが臨時の会議で患者の受け入れ態勢などを協議した。感染症患者向けのベッドは10床で、院内感染を防ぐために感染症が疑われる人の移動は他の患者と隔離する方針などを改めて確認した。

倭正也・感染症センター長は「(指定感染症になったことで)強制的な診察や入院が可能になり、患者の早期発見や治療につながる」と指摘する。春節に伴う大型連休で中国人の移動が活発化する中、「空港で多数の発熱者が確認される可能性もある。検査や患者受け入れなどで他の医療機関とも連携していきたい」と話した。

すべての記事が読み放題
まずは無料体験(初回1カ月)

新型コロナ

新型コロナウイルスによる肺炎が中国から世界に拡大しています。関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。

治療薬 休業・補償 ビジネス 国内 海外 感染状況

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン