ナイトライド、米社との特許侵害訴訟に「勝訴」
徳島大学発の半導体ベンチャー、ナイトライド・セミコンダクター(徳島県鳴門市)は27日、自社が持つ発光ダイオード(LED)製造に関する特許を米社が侵害しているとして、特許の有効性確認と製造販売差し止めを求めた訴訟に対し、米カリフォルニア州北部地区連邦裁判所がナイトライドの主張を認める判決を下したと発表した。

米連邦地裁は13日に判決を出した。ナイトライドは、紫外線LED製造の米RayVio社がナイトライドが主力としている殺菌効果が高い波長の短いLED「窒化ガリウム系化合物半導体」の製造に関する特許を侵害していると判断。2017年5月に米連邦地裁に訴訟を提起していた。
同地裁は米RayVio社の特許侵害を認めると同時に、同社が無効を主張していたナイトライドの特許権について有効であるとの判断した。米特許庁も19年12月にナイトライドの特許権の請求有効性を認める最終判断を下している。今回の訴訟では損害賠償請求はしていない。
ナイトライドは同様の特許侵害を主張して、米電子部品商社の米Digi-Key社に対し18年7月に東京地裁に損害賠償などを求めた裁判を起こしている。