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「黄金世代」人気も賞金も上昇気流 ビジュアル解説

今知りたい、花の女子ゴルフ(5)

(更新)

畑岡奈紗、渋野日向子らの「黄金世代」の登場で注目を集め、その下には「ミレニアム世代」も控える女子ゴルフ。宮里藍、横峯さくららの登場で2000年代中盤に起きたブームを一過性のもので終わらせず、次々とスターを生み出し、大会数も賞金総額も増やしてきたことが数字でもわかる。

ツアーの試合に出場できる「シード権」の確保はプロゴルファーの最重要問題だ。この権利が得られる女子賞金ランク上位50選手の平均年齢は20年前は32歳くらいだったものの、宮里藍、横峯さくら(ともに1985年生まれ)世代が台頭した2006年、一気に1歳以上若返って30歳を切った。08年に27歳代に突入以降、10年近く大きな変化がなかったが、1998年4月~1999年3月に生まれた「黄金世代」がプロ入りし始めた18~19年、ついに26歳代へ。20年は最年少26.3歳(前年シード確定時)。ちなみに男子は33歳弱だ。

女子はシード権を失った選手の平均年齢も27.1歳。平均年齢とさほど変わらない。

20年の大会数は37。東京五輪のため、19年より2大会減った。通常の4日間でなく、3日間で終わる大会も多いとはいえ、3~11月までほぼ毎週、どこかで大会がある。シード選手は全大会数の60%に出る義務がある。

海外メジャーに出場する際、たいていの選手はその前後の日本ツアーのいずれかを欠場する。渋野はAIG全英オープン優勝翌週、北海道で行われた大会に出場、時差ボケ、疲労が残るなか、初日は発熱でふらふらしながらも最後は13位。「しぶこフィーバー」の熱気をもたらした。

19年、2度目の賞金女王に輝き、笑顔の鈴木愛=共同

女子ゴルフでは、賞金だけで年間1億円を稼ぐ選手は珍しくない。女子ゴルフで初めて1億円プレーヤーが誕生したのは2000年の不動裕理。宮里藍、大山志保と続き、04年以降は複数の1億円プレーヤーが登場するようになり、15年にはイ・ボミ(韓国)が初めての2億円を稼いだ。

18年までに22人の1億円プレーヤーが出現。19年は上位5選手の獲得賞金が1億円を突破、新たに渋野、ぺ・ソンウ(韓国)が"1億円クラブ"に仲間入りした。

2001年は20億9800万円(33大会)ほどだった女子ツアーの賞金総額が、19年は約1.9倍の約39億5000万円(39大会)まで拡大した。米女子ツアーや、四大大会1大会の優勝賞金が4億円を超すこともある女子テニスには劣るとはいえ、きちんとプレーで稼げる女子スポーツといえよう。

ちなみに日本男子ツアーの賞金総額は約43億円(25大会)。そのうち日米共催のZOZO選手権だけで10億円にのぼり、ZOZOが賞金加算トーナメントから外れる20年には、約32億6000万円となる。

渋野の周りにはいつも大勢のギャラリーが集まる=共同

2019年女子ツアーは前年比12万5534人増の68万2868人のギャラリーを集めた。諸見里しのぶ、横峯さくら、有村智恵の賞金女王争いがヒートアップした09年(当時は34大会)以来、60万人を超えた。

1大会平均のギャラリー数も1万7509人。09年にはわずかに及ばないものの、18年と比べて約3000人増。特に渋野が全英女子OPを優勝した後、1大会平均は2万超。優勝前より5千人弱増やした。

リコーも01年からツアー最終戦の冠スポンサー。写真は19年リコー杯を制したペ・ソンウ(右から3人目)をフラワーシャワーで祝福する渋野(右端)ら=共同

女子ゴルフでは冠スポンサーの入れ替わりが激しい。ただ、スポンサー希望社も多いので、いまやスケジュール的に空き週がほぼゼロの状態だ。

用具メーカーなどゴルフでおなじみの業種にくわえ、資生堂、サマンサタバサ、スタジオアリスなど、メイン顧客が圧倒的に女性の業種、食品メーカーが目立つ印象だ。

ダイキン工業、宮城テレビ放送、中京テレビ放送、ブリヂストンスポーツ、伊藤園、大王製紙、フジサンケイ(フジテレビ、産経新聞、サンケイスポーツ、文化放送、ニッポン放送)、富士通、スタンレー電気、東海テレビなどは、ツアー制度が導入された1988年から一貫してサポートしている。最古参は東海テレビ。1970年から冠スポンサー(現在はデサントと共催)となり、19年に50回大会の節目となった。

(敬称略)

グラフィックス 藤沢愛、動画制作 今井拓也

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今知りたい 花の女子ゴルフ

次々とスターが誕生する日本女子ゴルフ界。2019年は39大会が行われ、賞金総額は7年連続で過去最高額を更新、42年ぶりに渋野日向子が日本勢として海外メジャーを制覇。渋野、米国を拠点に活躍する畑岡奈紗ら、実力も人気もある選手がひしめく「黄金世代」がツアーを席巻した。大会を彩る選手たちの横顔、女子ツアー興隆の秘密に迫る。(この連載は本編4回、最終回は「ビジュアル解説」で構成します)

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