新型肺炎、タイで8人目 感染予防策を強化
【バンコク=村松洋兵】タイ保健省は26日、中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎に関して、タイ国内で確認した感染者が合計8人になったと発表した。春節(旧正月)に合わせて多くの中国人がタイを訪れており、中国国外で確認された感染者数としては最も多い。タイ政府は空港などでの検査体制を強化している。

24日時点の発表の5人から3人増えた。8人の内訳は中国人が7人で、タイ人が1人。いずれも武漢に渡航歴がある。タイ国内で人から人への感染は確認されていない。
タイは中国人に人気の旅行先で、春節休暇中に多くの観光客が訪れる。バンコクやプーケットなの主要空港で武漢からの到着客の体温検査を実施していたが、中国が武漢発の国際線を停止した後は、中国の他の地域の路線に対象を広げた。
中国の旅行会社は27日から海外への団体旅行を中止するが、個人で訪れる旅行客も多いため警戒態勢を維持する。
タイ政府はタイ人に対しては、中国で感染が拡大している地域への渡航の自粛を求めている。春節休暇に合わせて流行地域に帰国した中国人留学生には、タイでの感染拡大を防ぐために2週間はタイに戻らず現地にとどまるように要請した。

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