神話を取り入れ、元気よく 聖火引き継ぎ式演目でリハ

3月19日にアテネで行われる東京五輪の聖火引き継ぎ式で、日本が披露する文化パフォーマンスのリハーサルが26日、千葉市の幕張メッセで行われ、一部が報道陣に公開された。聖火が太陽光を集めて採取されることから、太陽の光を手に入れ「未来への希望の光」として受け継いでいくというストーリー。日本やギリシャの神話にも着想を得て演出し、子どもたちが赤や黄色で彩られた旗を振るなど、元気よくパフォーマンスした。
本番は約10分間で、監督を務めるのは人気グループ「EXILE(エグザイル)」のHIROさん。日本の神話では、天照大神が洞窟に隠れて世の中が真っ暗になったという「岩戸隠れ」を参考にしたほか、迫力ある「八岐大蛇」が登場するシーンもあるという。「伝統と革新の融合」を掲げ、お祭りや神楽に、ストリートダンスなども組み合わせた。小学生から高校生までの140人の子どもたちが中心で、11月以降に選抜され、短期間で練習を積んできた。
HIROさんは「子どもたちはすごくエネルギーがある。本番が楽しみ」と自信を見せ、視察した大会組織委員会の森喜朗会長も「ほっとした。ギリシャの皆さんも喜んでくれるだろう」と語った。〔共同〕