中国、新型肺炎の死者56人に 患者2000人超す

2020/1/26 10:20 (2020/1/26 14:17更新)
保存
共有
印刷
その他

映画館など人が集まる場所は軒並み休業になっている(上海市、1月26日)

映画館など人が集まる場所は軒並み休業になっている(上海市、1月26日)

【上海=張勇祥】中国政府は26日、新型コロナウイルスによる肺炎の死者が56人になったと発表した。患者数は累計1975人、中国メディアによると日本時間午後2時時点で2000人を超えた。感染しづらいとみられてきた子供にまで発症が拡大、海外でも患者数の増加に歯止めがかからない。中国は27日から海外への団体旅行を禁止するなど封じ込めに全力を挙げるが、日本をはじめ海外経済への影響も無視できなくなってきた。

新型肺炎の発生源とみられる湖北省では52人が亡くなり、患者数は1千人を超えた。湖北省以外では新たに上海市と河南省で1人ずつ死者が出た。中国政府は23日に湖北省武漢市の鉄道や航空便、バスなど公共交通機関を停止、25日までに湖北省の主要都市全域に広げたが、発症までの潜伏期間もあり死者や患者数の増加が続いている。

中国メディアによると広西チワン族自治区と陝西省でそれぞれ2歳、9歳の発病が見つかった。コロナウイルスは相対的に高齢者の発症が多いとされてきたが、子供にまで感染が広がり警戒感は一段と強まっている。感染の疑い例も中国全土で2684人に上っている。

武漢市では26日から一般車の走行が禁止されるとの通知を受け、買い出しを急ぐ人々が相次いだ(25日の武漢市内のスーパー、市民提供)

武漢市では26日から一般車の走行が禁止されるとの通知を受け、買い出しを急ぐ人々が相次いだ(25日の武漢市内のスーパー、市民提供)

カナダ当局は25日、新型コロナウイルスに感染したとみられる初の患者を確認したと発表した。現地メディアによるとこの患者は武漢に渡航していた50代の男性。22日にカナダのトロントに戻り、体調不良を訴えて病院で診察を受けていた。現在、容体は安定しているという。マレーシアの患者数も4人に増えた。

諸外国も対応を急ぐ。米政府が武漢市に滞在する米国人を退避させるためチャーター便の運航手続きを進めているほか、各国メディアによるとロシアや韓国も中国当局と協議している。春節(旧正月)に伴う休暇中の上海日本人学校は2月16日までの臨時休校を決めた。

中国は27日から海外への団体旅行や、航空券とホテルをセットにしたパック旅行商品の販売を中止する。26日からは北京市から他の省へ向かうバスなどの運行も停止した。

異例の措置は習近平(シー・ジンピン)指導部が新型肺炎の一段の拡散を防ぐための決意の表れといえる。ただ、年間1千万人に迫る中国人観光客を受け入れている日本など影響は世界全体に広がりつつある。

電子版の記事が今なら2カ月無料

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]